ボランドギャラリー
当ホテルについて
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吳宗霖
|国宝級の銅製アート芸術家
ボランドウライを訪れた人が入口で目にするのが、まさに呉宗霖による「夏にひそかに咲く蓮の花」なのです。
荷の葉が個性豊かに伸びるその生命力、そして風を受け揺れ動く女性的な曲線美。
そんな何とも言えない気品が魅力となり、芸術家の創作意欲をかき立てたのです。
そして、
荷の葉は一枚また一枚と大地を埋め尽くし、荷の蕾も一つまた一つと開こうとしているかのようです。よく見てみると、荷の葉は一枚一枚形が違っており、
これは人生の変化を語りつくしています。そして22本の葉脈も完全な形では表されていず、無限の可能性を秘めているのが伺えます。
こうした創作物は、ボランドの心に呼応するものです。世の喧騒にあって気高さを忘れず、一点の曇りのない清純さ、そして限りなく広がる青緑色…日に映える荷の花はこの上なく赤く色づいています。
こうした創作物は、向こう岸にいる私達一人一人を表しています。生活に根付いた芸術を目指す努力—そのための変わらぬ決意を記した作品だと言えるでしょう。
銅製彫刻の芸術家が烏来の山林に隠遁し、まさにノミの一振り一振りで自らの夢を刻み出しました。創作では調和へのリズムを探し求め、
創作中の振動を感じながら自然からの鼓動に応えたのです。
こうしてゆっくりと、そして抑揚を保ちながら純朴な響きを出しました。そして深い眠りに着いた心を揺り動かし続け、その池に宿る原始の静けさに回帰したのです
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ルイス
|パイワン族の歌唱芸術家として
ルイスは原住民の老人に「お前の歌には、魔物が宿っている!その歌は逃れようのない魅力のようなものだ。歌は風のように空の果てを駆け巡り、こうして雲や雨が踊り舞う。そして幻のように心の底の魂を捉えて離さない」と言われたことがあります。
ルイスは「小さい頃、私は原住民らくしないと言われた時、とても誇らしく思いました!」と語っています。こんな言葉を、ゴールデンソング賞伝統芸術部門最高歌手の受賞経験がある彼女自身と照らし合わせてみれば、ギャップを感じるのは確かです。ですがそれは原住民の大半が心に抱いたことがある思いをしっかり言い表しているのです。
「異なる2つの文化があって、自分が追い求めるものはどっちなのだろう?」彼女は賞を受賞しても、歌手の仕事には遠大な目的意識を懐いていません。とりわけ歌をパフォーマンスにするとなると、ルイスは自信がなく、歌を自分のものにもできていません。それはパイワン族にとって歌と踊りが、パフォーマンスではなく、生活の一部だからなのです。こうして、ルイスは自分を見失い、大都会で「私は一体何者なのか?」を探し始めたのです。